2008年2月22日金曜日

斜陽、国際駅ターミナル

ぼくと同じことを考える人は多いようである。いや、ぼくが誰でも考えるようなことを着想しただけだな。かつて、ドーバー海峡を越えパリへとつながる国際鉄道ユーロスターの発着駅だったウォータールー国際駅のその後を見届けようと、出かけてみたわけである。

カムデンにあるMTVビル、スーパー「セインズベリ」などでも知られるニコラス・グリムショーの建築設計。この建築は、天井は低いが幅もなく奥行きの長いカーブした敷地という制約を、空間においても構造デザインにおいても無理なく自然に利用していた。 11月にユーロスターの発着駅がセント・パンクラスに移り、その後どうなったのか気になっていたのだが、見事なまでに「丁重に放置」されていた。ちょっと悲しげ。ここからパリに向かった81,891,738人の一人だった者としても、取り壊しには、ならないで欲しいと思う。

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