2008年2月15日金曜日

猫とフォーレの意外な関係

猫が掃除機を怖がるというのは、猫好きでなくとも有名だと思う。今日、アイロンをかけながら何の気なしにかけたフォーレの「レクイエム」で猫が掃除機と同じように怖がって逃げた。ちょっと、意外。たとえば、ヴェルディやモーツァルトのレクイエムでも、猫は逃げない。フォーレの「パヴァーヌ」でも逃げない。レクイエム、しかも「入祭唱とキリエ」で逃げる。最初はハードディスクが人間に聞こえない周波数帯域で雑音でも出しているのかというのも疑ったものの、これはこそらく導入部、ユニゾンのおどろおどろしいコントラバスが怖いんだろうということに落ちついた。

それにしてもk r buxeyのビデオインスタレーションもフォーレのレクイエムだった。なにか「畏怖させる」ものがあるんだろうか。

ちなみに、ぼくが持っているいくつかのフォーレのレクイエムのうち、一番気に入っているのはアンドレ・クリュイタンス指揮のパリ音楽院管弦楽団による1962年録音である。チョン・ミュンフン指揮のサンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団(ちっとも控え目じゃないチェチーリア・バルトリ)盤もいいし、ボーイソプラノのコルボ盤も聞いてみたいと思う。ちなみにクリュイタンス盤は有名な録音らしいが、2007年に廉価盤も発売されたようなので、興味があったら永遠の安息をこの「世紀の録音」でぜひ。

0 件のコメント: