2008年2月14日木曜日

今日はバナナブレッド

個人的に気になるニュースの多い日って、あると思う。2月13日は市川崑が亡くなったこともそうだが、サドラーズ・ウェルズピナ・バウシュ振付けよる「春の祭典」が始まったり、アレン・ギンズバーグの初録音が見つかったり、エコな携帯電話が発表されたり。そういえば1994年に使い始めた携帯電話だが、初代のモトローラを除いて歴代端末はいつもノキア製だ。なんてったって使いやすい。英紙ガーディアンによると世界の携帯電話は10機中4機がノキア製だそうである。昨日のバルセロナ世界モバイル会議とかってやつで発表になったそうだが、環境に優しいハンドセットのニュース。そういえば生分解性のプラスティックを使った携帯っていうのが何年か前にあったが、あれは実用化されたんだろうか。

でも、そんなことより今日は薫製にした鮭とほうれん草とジャガイモでグラタンを焼いて、バナナブレッドも焼いたこと。グラタンはグリュイエールとナツメグとタラゴンがたっぷり入ったベシャメルである。最近使い始めたばかりなのだが、すんごく気に入っているキプロス産のジャガイモ。薫製の鮭も、所謂スモークサーモンではなく、新鮮な切り身を温薫にしたものだ。<焼き魚に若干煙の匂いがする>的な、火の通った薫製。これをほぐして下茹でしたジャガイモとほうれん草をオーブン皿に順番に散らして、たっぷりめのオリーブ油で軽くカラメル化するまで炒めた紫タマネギとチーズソースで覆う。これにパルミジャーノ・レッジャーノを振りかけて焼く。チーズが焦げやすいので、180度で30分。このレシピは今日の午後、リサーチの仕事をしている間に思いついたものだ。忘れないうちに書き留めて、と。

あと今日、もうひとつ楽しかったのがバナナブレッド。まず信頼できるバナナブレッドのレシピは2つ持っている。どちらも、友だちから伝授されたものである。ひとつはお針子としての才能がズバ抜けているがデザイナーもできるし、Mac使いとしての腕も確かでパリに住んでいたことのある友だちがアメリカ人の友だちから教わったというおそろしく豪快なレシピ。モイスト系ケーキファンのぼくとしてはたまらないレシピである。もうひとつは、ブラジル人の友だちが教えてくれた、計量が適当でも失敗しないおおらかなバナナローフである。今日はこのブラジル版に砕いたペカン(ぼくはピーカンナッツと言ったほうがピンと来る)を混ぜて焼いてみた。粉も、薄力粉とスペルト粉の全粒粉を半々にした。砂糖は、マスコバド糖という精製度の著しく低いもの。沖縄の黒砂糖よりも癖がなくて食べやすい黒砂糖、といった感じだろうか。これにはダークとライトがあって、色もライトの方が明るめだが、このバナナブレッドには通常ライトを使う。まず、250gの粉にふくらし粉とシナモンをそれぞれ小さじ1程度。これが「乾いた具材」。「濡れた具材」のほうはというと、フォークで潰した皮が真っ黒くらいの「アルコール分発生してませんかね?これ」みたいな熟れ過ぎバナナを4本、砂糖は150gで、これに卵を2つ。ここでブラジル風の面白いところは、バターではなくピーナツ油を使うところである。「どぼどぼどぼ、くらい入れるんだよ」と友だちは言う。目けんでは、60mlから90ml前後と言ったところだろうか。乾いた具材に濡れた具材を混ぜてパウンド型に入れ、180度で40分から50分。簡単である。おいしいし。ぜひやってみてくださいまし。

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