2007年11月18日日曜日

ベルプーリといっても

インドで食されているスナックではなく「カレーの種類」という認識で、ぼくは理解している。イギリスでも、カレー人気は高い。旧宗主国としてインド亜大陸からの移民が多いイギリスでは「カレーはイギリス料理のひとつ」と定義している学者もいるほどである。ちなみに「ティッカ・マサラ」として知られている料理は他でもないイギリス料理である。インドでは、ティッカをマサラソースに入れるという発想はない。


たとえば東ロンドン、タワー・ハムレット区。ここにはかなり大規模のバングラデシュ人コミュニティがあって、ブリック・レインなんて「カレー屋しかないのか?」みたいな道という感じでもあるし、有名店だとか他にもいっぱい美味しいところは街中にある。が就中、「しょっちゅう行ってます」度が高いのはダントツでDiwanaである。場所はユーストンという幹線駅から数分。開店は1971年、内装は開店当時から全く手を入れられていない。メニューも四半世紀以上の間、変わっていないそうだ。当然のようにウェブサイトなどなく、ガイドブックの類いにも、おそらくは出ていないであろうと思しきカレー屋さんである。ちなみにベジタリアン。

まず、昼間は「食べ放題」である。数十種類のカレーにチャパティ、ピラウライスからデザートまでいくら食べても£6.95、1580円くらいと聞くと日本では高いと感じるかもしれないが、ロンドンでは信じがたいお買い得さである(中華街の食べ放題でも£8以下は少ないし)。で、パニール(クリームもしくは牛乳に酢を入れて凝固させたチーズのようなもの)とグリーンピースのカレーが秀逸である。デザートにはスイカ、オレンジといった果物からグラブジャモンなどのインド/パキスタンの伝統的な揚げ菓子まで揃っている。それにしても、どれもカラフル。

午後6時を切替時間として、夜はドーサという南インドのクレープ状のものにスパイスの効いたマッシュポテトが筒状に巻かれているものがメニューの主体となる。カレーは茄子、オクラ、ヒヨコ豆などから選べるが、まー、これがまたどれを食べても美味しい。なお、恐いもの見たさを求める向きにはカシミール・ファルージャというドリンクがおススメである。薔薇の香りに細切れの春雨のようなものが入っているシェイクのような飲み物で、歯が溶けそうに甘い。「慣れると病み付き」系かも。

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