渋い組み合わせだ。今月のBFI(「英国映画協会」とでもいったところか)の特集である。激レア作品、アヌーク・エーメ主演のModel Shopは終わってしまったが、「ロシュフォールの恋人たち」はこれからだ。ドヌーヴの実姉フランソワーズ・ドルレアック作品はまだ観ていないし、ぜひ行こうと思っている。正直言って、ドゥミの印象はあまり良くない。ミュージカルは基本的に苦手なのだが、唯一観たドゥミが「シェルブールの雨傘」で、脚本を大学のフランス語の授業で読まされることになり、残念ながら食傷なのである。この機会に、少し見直せるといいなあと思っている。
でも、もっと気になっているのはツァイ・ミンリャン(蔡明亮)である。今週末はたったの2日間の台湾映画祭というのもあるのだが、マレーシア生まれ台湾育ちのツァイ・ミンリャンの映画はまだ一本も観ていない(イギリスでは、DVD化されている作品がまだひとつもないわけで)。目玉は英語圏で観られる長編としては最新作の「黒い眼のオペラ」だが、一番観たいのは「西瓜」と「楽日」だ。「西瓜」の英語のタイトルは「The Wayward Cloud」、「楽日」は「Good bye, Dragon Inn」である。月末に向けて、また映画館に通うことになりそうだ。
で、このBFIの特集はいつもすごい。来月は内田吐夢だ。今年の夏は成瀬巳喜男だった。蓋しBFI、渋いとこ突いてくるぜ。
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