以前に増してますます通うようになっている、ロンドンで一番気に入っている区域はブルームズベリだ。最初の修士を取得した大学院は、ロンドンのブルームズベリという地域にある。旅行者として始めて来たロンドンでの滞在地もブルームズベリだった。パリで食べたそれよりも数マイル以上はおいしいと思うアーモンド・クロワッサンを出しているカフェもこの近くにある。大英博物館もこの辺り。中庭にガラスの天蓋を付けただけと言えばそれまでだが、行くたびについ見上げてしまうグレイト・コート(新たに足したイオニア様式の大理石、材質間違っちゃったらしいんだけども)。
その大英博物館はグレイトコートのトイレの鏡。対面する壁全面を覆っているので、永久に増殖を続ける液体石鹸入れがシュールで好きなのである。しかしこれ、利用者の中にこの不思議さを楽しんでいる人があまりいないことのほうが不思議だ。ま、用を足しにきてわざわざ立ち止まるほどのものでもなかろうか。
若干写真が暗めだが、ノーマン・フォスターによるラティス構造の天蓋はこんな感じ。フォスター卿のすごさのひとつに、「浮いてるハマり具合」というのがあるように思う。溶け込まない同調というか、主張はものすごくしているのだが、時を経ずして目に馴染む。

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