ガジェットっぽい話が続いたが、「ガジェットもこれがないとどうにもならない」というものの話。電気である。古くは国鉄、最近では郵政民営化で日本でも「民営化」が話題のひとつかもしれない。イギリスは公共インフラだと郵便、電話、鉄道から、電気、ガスまで民営化されている。アメリカのいくつかの州同様、イギリスでも<電気が選べる>わけだ。うちに電気を供給しているのはEcotricityというちょっとベタな名前の電力会社だ。グリーン電力専門の電力会社としては世界初だそうである。今年の始めに、前の(言わば普通の)供給元を解約して、ここと契約した(その後、前の供給元が無断で契約を再開させようとするなど、ちょっとしたドラマもある)。Ecotricityにより発電された電力の最低3割は再利用可能資源である。なぜ3割だけなのかというと、ナショナルグリッドといって、電力を供給するパイプラインが別の会社の所有であるためで、発電の段階ではグリーンでも、供給の段階ではまだ完全にグリーン電力だけというわけにはいかないのだ。で、その発電方法だが、Ecotricityでは風力、水力、波力、太陽光などを「ディープ・グリーン(深緑)」、バイオマスなどを「ペイル・グリーン(薄緑)」と呼んで区別している。火力や原子力による発電は行っていない。
Ecotricityはオーガニック認証権を持つ団体であるSoil Associationやエコベール(日本語版サイト)、英国パーマカルチャーなどのその筋では大御所っぽい団体からステラ・マッカートニーのような環境に関する関心の高いセレブにまで承認されている。
10月25日付けのBusinessGreen記事によれば、Ecotricityは月当り1000件の新規契約に向けて拡張プランを発行したそうである(タイトルでは週当りとなっているが、内容から判断するにこれは本文中にあるように「月当り」だろう)。もっと広がるといいなあ、再利用資源の輪。
2007年11月10日土曜日
電気、選んでます
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