紅茶がヨーロッパにもたらされたときに、なぜ緑茶ではなく紅茶だったのかという大きな理由に、物理的に不可能だったから、というものがある。当時海路なり陸路なりで東洋から運ばれてくるお茶は、その移動の過程で発酵が進んでしまい、「紅茶になってしまう」のだった。爾来、ヨーロッパで飲まれるお茶はすべて発酵系だったが、現代においては航空便というものがあるので、緑茶を緑茶として数千マイル旅させても紅茶になってしまうこともなくなった。紅茶の話はまた別として、ルイボスは日本でもポピュラーな(本当はお茶ではないけど)お茶だと思う。これは南アフリカの原産である。ぼくも好きで、ほとんど毎日飲んでいる。ただそれとは別に、最近売り出されるようになって試してみたらすっかりハマってしまったのが非発酵系のルイボス茶である。そのものズバリ、Green Rooibosという商品名で売られている。ルイボス茶の「オリジナルはうちだ」と謳っているのはDragonflyというメーカーで、メジャーなルイボスは11 O’clockやTick Tockなどいろいろな銘柄がある中、ふたを開けてみればどれもDragonflyだったりする。
「緑茶のルイボス」を出したのはTick Tockだ。まず、すばらしく飲み口がやさしい。日本茶に慣れている者にとっては普通の(すなわち紅茶の)ルイボスよりも飲みやすいかもしれない。日本でも売っているところは売っているんじゃないだろうか。だってこれ、けっこう流行りそうだし。
2008年3月11日火曜日
現代だからこそ可能なもの
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