生まれて始めての自転車に、いきなり乗れた人は少ないと思う。転んだり、膝小僧擦りむいたりしながら乗れるようになるのが自転車だとすると、リゾット作りもそういう感じかもしれない。やってるうちに、コツが掴めてくる。掴んでしまったコツは、おそらく一生忘れない。それに、手間はかかるかもしれないが、案外失敗の少ないのがリゾットなんじゃなかろうかと思う。
基本的にはエシャロットとセロリをみじんにして暫し炒めた後、米も炒めてベルモット、お玉一杯分ずつ熱いストックを足しながらかき混ぜて、仕上げにパルメザン。ずーっとかき混ぜてるようではあるが、これだけでいつ間にか出来ちゃうというのがリゾットである。
自分でも気に入っていて、評判もいいのが<秋の山リゾット>だ。干しポルチーニを戻したものとジロール、シャントレル、生の椎茸なんかをバターで炒めてそこにタイムと一味唐辛子、仕上げに輪切りにしたレモンを乗っけておくと自然にジュースが絞られている。これを基本のリゾットのレシピに混ぜる。
山羊のチーズと炒めたパン粉とローズマリーのリゾットも好きだ。パルマハムと松の実も入れたりする。カボチャと栗と、パンチェッタのリゾットも良くやる。ジェイミー・オリバーのレシピにあったアスパラとミントとレモンっていうのもおいしそうだし、尊敬しているアレグラ・マケヴィディの赤ワインとトレビーツのリゾットも、今度ぜひやってみようと思う。
リゾットは、1カップの米で3人分出来る。ぼくは普段は発芽玄米だけど、リゾットのときだけは白米である。アルボリオのオーガニック。チェーン店ではない自然食品店で買う。
といった感じでその労働力の高さと使う米の少なさで、ちょっと「お米のありがたみ」も味わえるものかもしれないリゾット。やってみると分る、その楽しさ。ちなみに、大麦のリゾットもおいしいんだな。
2008年3月8日土曜日
楽しいリゾット作り
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