2007年12月9日日曜日

行きつけの店だなんて烏滸がましいが

メルローズ&モーガン。デリの奥がカフェになっている。一口で言って、ものすごく気に入っている。プリムローズ・ヒルに向かうには、カムデンからマーケットをかわして運河沿いをロンドン動物園側に歩くというルートをいつも使っているのだが、運河をそれてすぐにメルローズ&モーガンはある。吹き抜けになっていて、ボルトで吊るした棚に、理路整然と並べられたコーヒー、ジャム、チャツネの類い。お店の中央にはおそらくフランス製であろうアンティークの長テーブルが横たわる。入ってすぐには米,野菜なども置いてあるし、木箱に並べられたワインといい、デリカウンタに並べられたタルトの類いといい、ものすごくインスパイアされる。

モンマスコーヒーも置いてあるし、尊敬しているヒュー・ファーンリー=ウィティンストールのリヴァー・コテッジのヨーグルトもあれば、スペインものはブリンディサである。取り揃えてあるものに気取りがなくて、ちゃんと厳選されたいいものだというところがサイコーである。

それはともかく、なによりも建築物として、また内装の設計の妙として,メルローズ&モーガンに最も興味をそそられる。工事現場にあってもおかしくなさそうなボルトとナットで合板が止めてあるだけといえばそれまでだが、これが絶妙である。奥のカフェ部はガラス張りのモダニストだが、エナメル合板を分厚く接合したテーブルとバースツール、空調は石の床から出ている。天井は必要以上に高く、それ故に閉塞感がない。アンティークのテーブルと籠の配置でモダニストながら暖かみがある。

今週末ですか?行きますとも、もちろん。豆乳ラテとミニタルトです。

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