2007年12月1日土曜日

落書きで済ませてしまうには

あまりにも芸術性が高いんじゃないだろうか。イギリスの落書き文化はバンクシーばかりではない。景観というのはいつでも話題になる部分ではあるが、これを作品と呼ばずしてなんとする、という出来だと思う。

街のグラフィティは、アーティストが自腹で作品を創り、それを売ることができない上に、ものによっては1週間としないうちに上描きまたは清掃されてしまうという諸行無常なアートなんじゃなかろうかいつも思っている。ある意味、パトロンがいるわけでもなく、公共の場を利用しているという点では、かつてないほど民主主義的とさえ言えるかもしれない。それに、所謂壁画の伝統踏襲した、古くて新しい芸術なのではないだろうか。

もちろん、すべての落書きが芸術なわけではないし、コンテクストによっては許されないものも少なくない。家の近くには廃線になって半世紀以上経ち、今ではジョギング/散歩コースになっている元貨物列車専用線路、みたいなところがあるのだが、ここの橋桁は通るたびに感心させられる作品ばかりである。しかし、これもまたすぐ消されちゃうんだろうなー。

ところでバンクシーはベツレヘムにも落書きして、また話題になっている。大阪にもあるらしいので近くにお住まいの方は探してみるのも面白いかもしれない。

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