2008年4月25日金曜日

「確定性定理」ですと?

意外なことを、いつまでも覚えているものですよね人間って、っぽい話。今日思い出したのは、お料理とかお寺さん巡りが好きな友だちと、みたらし団子を作りながら「相対性理論はみんな知ってるけど、量子論って知られてないよね」っぽい話をした15年前の秋のことである。脈絡として、マーク・ブキャナンという人の「The Social Atom」という本を読んでいるのだが、<「不確定性定理」というのはそう見えるだけであって、実際はある程度確定的なものである>、ということである。すごく興味深い。

ブキャナンは元々は行動心理学の畑の人だそうだが、「コペンハーゲン解釈とは対局にあるド・ブロイ=ボーム解釈で、なぜ近所に住む人が自分に似ているのかが説明できる。富裕層がなぜ増々裕福になるのかが分る」みたいなことを解いている。世界の確率的な振る舞いの裏に、確固たる存在または性質が実在するという主張。隠れた変数理論。なるほど、神はサイコロを振らないわけね。お料理が好きな人と友だちっていうのも、偶然じゃないのかもしれない。慶應幼稚舎にだって、カネだけでは入れないのだ。経営アナリストの仕事もこれなのかなあと思いつつ、まだ読み終わっていない本のページをめくる。いやー、この先楽しみだなー。

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