2008年4月20日日曜日

誰もいないシティ

週末に、金融街を訪れるのは中々一興である。まず、ほとんど人がいない。平日の朝晩なら、まず余裕で数百人くらいはすれ違うであろう人が、駅からバービカンまで歩いた10分間に数人程度にまで減る。ここまで極端なのもすごいんじゃないかと思わせる類いのすごさだ。

今日は何しにシティかというと、アントニオーニの「砂丘」を観にきたのだ。ミもフタもない言い方だが、しょうもない映画だと思う。しょうもないけど好きだ。ピンク・フロイドだってパティ・ペイジだって、「これでもか広告攻撃」だって、もうそれだけでいい。クリシェとしては衝撃のラストシーンかもしれないが、「それはともかく」という映画だと思う。同じ種類の映画にはウォン・カーウァイの「ブエノスアイレス」がある。しょうもなくても、いい。とりあえず、こういうのもありだよな、と思わせるすごさ。

思えば、ロンドンに来て最初にしたことの1つが、仲良しの友だちと東ロンドンのアトリエ巡りと、その帰りのシティの散歩だった。週末。Love Laneという素敵な名前の裏道、道標はキスマーク付きだった。巡礼してみようかな、また今度。

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