ユイスマンス「さかしま」
高野文子「るきさん」
マキューアン「土曜日」
チャペック「園芸家12ヶ月」
「さかしま」は50年代の英語訳なのだが(ボールディック訳)、まったく古くない。第9章までさしかかって、この3月に大学を出て卒論はゴヤだった友だちのことを思う。デカダンっていうけど、そうなのかなあ。澁澤龍彦も好きなので、日本語訳でも読んでみたい。
「るきさん」はもう何十回も読んでいる。最近「るきさん」度が下がってきたかな?なんてときに再読して、トップアップするのだ。
マキューアンは読書家のともだちが教えてくれた「セメント・ガーデン」以来、最近の「贖罪」も良かったので出るといつも読んでいる。新作は脳外科医の一日に起こるさまざまな出来事である。もう3分の1ほどまで読み進んだが、この男の土曜日はまだ午前中なのだ。おっさんの半日で数百ページ。続きが気になってしょうがないマキューアンの筆力。食い入るように読む。数ページずつだけど。
チャペックは、プラハのともだちが「種蒔いたんだってね」と送ってくれた。早ぇ。しかも、ちゃんと英語訳を探してくれたのだ。ありがたい。実践的な園芸ガイドがここまで文学的な崇高さを吐露するというのは希有な成功例ではないだろうかと思う。これまた尊敬している、いとうせいこうの「ベランダー」コンセプトも「園芸家12ヶ月」から生まれている。英語で読んでいるので、これも日本語訳が気になるところである。
といった感じでブラウン首相にカリスマ性があろうがなかろうが、ちゃんと仕事してくれてるかのほうを焦点にはせんのか?などとも思いつつ、今日の思いは「そろそろ新茶の予約入れとかんとなあ」である。
2008年4月18日金曜日
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