2008年1月27日日曜日

シャボン玉おぢさんの純情

クイーン・エリザベス・ホールに脚を運んだのは、数年ぶりのことである。ブルータリスト建築で、ものすごく評判の悪い建物だが、まあほとんどの人にとって見に来るのは催し物であって建物じゃないからね。で、今回観にきたのは「London International Mime Festival(ロンドン国際マイム祭)」の一環で、カタラン人の(本業は建築家だが)シャボン玉の芸人さん、Pep Bouという人の「月の光」というパフォーマンス。タイトルが示す通り、ドビュッシー、モンポウのピアノに合わせて、ちょっと神業っぽいシャボン玉の手練手管である。映画、「カラスの飼育」にも使われたモンポウの6番。メランコリックなピアノとシャボン玉という組み合わせなんて、ちょっと天才にしか思いつかないんじゃないかと思う。それに、このシャボン玉というのはものすごくストイックな芸である。空気の流れを止めるため、開演30分前にはドアを締切る。大きなシャボン玉の中に小さいものを何個も入れたり、スクリーンに張られたシャボン玉にスライドを投影する大技など、何度も割れては再挑戦。途中退席した場合、再入場は許されない。空気の流れが変わって、シャボン玉が膨らまなくなってしまうからだ。シャボン玉ということで、まあ子供連れが多いことは確かだが、子供向けでは決してない。この催し、チケットは写真家でありグラフィックデザイナーでもある友だちが手配してくれたのだが、さすが目の付けどころが違う。

2007年にサウスバンクセンターとして生まれ変わったこの区域、お隣のロイヤルフェスティバルホールにはバレンボイムも来ているし、5月にはルイジ・ノーノも来る。もっと行きたい。

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