ペストというと、日本語では黒死病になってしまうかもしれないが、英語ではカタカナでいうところの「バジルソース」のことを意味する。パスタに使うものとしての英語には、バジルソースという言葉は存在しない。元はイタリア語の「ペスト」をそのまま使う。それに、バジルを使わないペストだってあるのだ。(ぼくはローズマリーとブラジルナッツのペストが気に入っている。)というわけで、クルミをニンニクとオリーブ油ペーストにして「ペスト」状にしたものと、アサリとイタリアンパセリとハワイ土産の<世界一辛いかもしれない唐辛子>で和えたというパスタが、今日のお昼である。クルミがどうしても「カーマインローション」のような色になってしまうのだが、何ぶんおいしいのでそこは良しとする。、、、ことにする。
で、このアサリ、実はアサリというか、本当は小振りの蛤なのだが、良く行くスーパーや八百屋さんでも売っている水煮缶をよく使っている。魚介類はこの辺の知恵を有効に活用して深川めしだとか、ボンゴレビヤンコだとかを定番にしている。今回はいつも行っているキプロスとギリシャものを扱っている八百屋さんのようなお店で仕入れているカサレッチャというパスタだ。イタリアでは普通に食べられるのかもしれないが、イギリスでは中々珍しい。断面がSの字になっていて、「より」がかかっている。ソースとの絡みもいい。麺状のパスタはやっぱりリングイネが好きなのだが、マカロニ状のパスタで最近気に入っているパスタはこのカサレッチャとオレッキエッテである。
天気の悪いロンドンの1月。軽く贅沢なお昼ご飯で花を持たせつつ。
2008年1月21日月曜日
お昼はクルミとアサリのカサレッチャ
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