2007年12月7日金曜日

Vitraに行ってきた

なぜかというと、行ってみたかったからである。たとえば、何十人もいる<尊敬している人>の中でも、かなりトップに位置している人に柳宗理がいる。カトラリー、片手鍋、象脚スツール。デザインが与えてくれる勇気、目に触れ、手に触れる叡智。サウスバンクで一番気に入っているレストラン&バーbenugo、ダイニングチェアはイームスのDSWだ。フランク・ゲーリーの設計による博物館といい、ジャン・プルーヴェの、ものすごく意味深に名付けられた灯り「ポタンス」といい。かつての職場の会議室の時計がネルソン・クロックで、気になって会議に集中できなかったときもあるくらいだ。といった感じで、ぼくはVitraとは付き合いが長いと思い込んでいた。しかし実際ショールームに行ってみて、ものすごく基本的なVitraのことを知らなかったのかを思い知らされることになる。

Vitraのショールームはファリンドンという区域にある。いつ通ってもあまり人がいる気配がないので「敷居が高いのかなあ」とか思っていたのだがなんのことはない、Vitraは小売りはしていないのだ。Vitraのショールームはhhstyleではないのである。まったく、なんという基本。受付でサインインする。サインイン?ただ入って見学しちゃいけないの?と、ここでやっと気づいたのだ。親切にも、受付の女性が対応してくれる。どっちにしてもせっかく来たんだし、サインインしていろいろと見せてもらうことにする。上の階はオフィスになっているが、特に仕切りのようなものはない。入れちゃう。でも仕事の邪魔になるから下からちょっと覗くだけ。なるほど、イプシロンとメダチェアですね。

それはそうと、ブルレック兄弟によるアルギュが美しい。Vitraロンドンのショールームでは白が地下のオフィス椅子展示コーナーの視覚的な仕切りとしてぶら下げれていたり、吹き抜けには赤がクリスマスツリー状に巻き上げられていた。アルギュは目隠しになる訳でなければ風を遮るわけでもない。それに埃がものすごいことになるだろう。でもこれ、インスピレーション沸くなあ。ぼくは家にいる時間が長いし、家が仕事場でもある。目指せアーロンチェア、目指せイームスEA117。

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