BFIのレトロスペクティヴ、2007年12月はジョーゼフ・L・マンキウィッツと内田吐夢である。前者作品で先日やっと観れたのが「イヴの総て」ということになるが、その他の目玉は「クレオパトラ」、「ジュリアス・シーザー」、「スルース」なんかである。内田作品では「大菩薩峠」三部作が、やはり焦点だろうか。
内田吐夢について、ぼくは何を知っていたのだろう?東映の監督?満州映画の重鎮?ややアメリカかぶれっぽい芸名だよね、みたいな偏見さえあった。
「血槍富士」は、満州から戻った内田吐夢が戦後復帰第一作として小津安二郎、伊藤大輔らの参加を得て完成させた。そう聞くと、なるほど子供の描き方などは至極小津的だ。大筋はコメディとして進むが、ものすごく意外な結末。この映画を観て思い出したのは山中貞雄の「丹下左膳余話 百萬両の壺」だ。造りがものすごく、戦前のチャンバラ的である。
とはいいつつ、他の監督作品を彷彿とさせるばかりではない。この映画には。<これだけで一つのジャンル>とでもいうべきオリジナリティに溢れている。デイヴィッド・シップマンは「内田は溝口、衣笠並みの巨匠だ」と言っているし、マックス・テシエも賞賛に惜しみない。
といった感じで、今月も触発されまくり倒している。「浪花の恋の物語」だとか「飢餓海峡」の上映もある。じゃまた、行ってきます。
ちなみに、今月のBFIだがややお子様向けだが子供向けだけではない企画に、ティム・バートンもある。しかし毎月痛いとこ突いてくるね、BFI。
2007年12月12日水曜日
古い映画を観よう:その2−内田吐夢「血槍富士」
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